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冬の京都。観光客がグッと減るので、いろいろな寺が特別公開しています。そのようなものを見て廻るのも良いのですが、ワンゲルらしく少しは歩きたいと思っています。
現在の京都は神社仏閣を中心にずいぶんと開けた都市ですが、秀吉が城郭都市として仕上げたのです。城郭といっても、石垣ではなく土塁ですが、これで京都の市中と市外、すなわち洛内と洛外に別けていたのです。江戸時代まではその土塁が残っていましたが、明治になって民有地となると、徐々に壊されましたが、それでも明治42年の測量した地形図にも各地に土塁が残っています。以降破壊が進み、現在の地形図ではそれを見ることができません。ただ、注記に「御土居」の文字が何ヶ所か見つけることができます。
「御土居」、それがこの土塁です。今回、その「御土居」の痕跡を求めて歩くことにします。全長約22.5kmといわれる御土居ですが、今回は、比較的痕跡が残っている北部を歩くことにします。このあたりはさしたる神社・仏閣もなく、それゆえ観光客も少ないと思います。店が開いているなら「御土居餅」や「生湯葉(豆腐みたいなもの)」を食いたいものです。そのような、のんびりと冬の一日を過ごしませんか。 |