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生駒山系の奈良側にある千光寺というのは、役行者(役小角:えんのこづの)が大峯山を開く前に、ここに庵を結び修行を行を行った場所として知られています。よって、通称では、ここを元山上と呼んでいるのです。
また、役小角の出生地は葛城の吉祥草寺で、父は役大角、母は白専女(しらとうめ)。千光寺時代は、母子ともにここで修行したとのことですが、役小角が大峯に移ってからも、白専女はここに残ったので、大峯山が女人禁制になっても、ここは女人の修行道場として栄えたそうです。小規模ながらも、ここにも行場があります。
大阪から奈良へ抜ける歴史的な道は国道にもなっている暗峠が有名ですが、ここ鳴川峠もそのひとつ、千光寺のある鳴川の里を通り抜ける道なのです。
近代的な園地のある生駒山をかすめ、鳴川峠を越え、この鳴川の里の古刹を訪れるなどのんびりと歩いてみませんか。
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