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大和三山の中で外見上一番山らしくない山、それが天香久山です。 しかし、古代人が一番畏敬の念を持って接していたのが、この天香久山なのです。山名に「天」を冠しているのはこの山だけ、また、万葉集でも一番多くの歌が記載さてているらしいのです。
生命の誕生は古代人にとっては実に神秘だったでしょう。人の誕生にかかわる女性と月の関係から、月が生命の誕生のキーとなっていると考えても不思議はありません。その月が飛鳥の東方に位置する香久山から生まれいずるように見え、しかも、この山の麓に月が生まれたという証拠の「月の誕生石」まであるのですから、まさに聖なる山として、人々が崇めていた理由も頷けるでしょう。
今回は、体力よりも「心」の山行きを楽しみましょう。安倍文殊堂で「知恵」を頂き、天香久山で「生命のパワー」を頂き、藤原京跡で取り囲む「大和三山」を愛で、おふさ観音で「身体の健全」を祈りましょう。
これで、ありがたいことに健康年齢がアップすること間違いなしです。 |